エアアジア、ベトナム進出白紙

2019/4/19 15:00 [日本経済新聞より]
【シンガポール=中野貴司】マレーシアの格安航空会社(LCC)大手エアアジア・グループは19日までに、ベトナムでの合弁計画を白紙に戻すと発表した。ベトナム観光大手のティエンミン・グループ(TMGエアアジアはマレーシア以外の市場で苦戦が続く)と組んで、2019年中にも第1便を就航する計画だったが断念する。

エアアジアはマレーシア以外の市場で苦戦が続く

エアアジアは17年3月に、外資の出資上限である30%を出資してTMGと共同でベトナム市場に参入する計画を発表。18年12月にもTMGとの合弁計画を改めて発表し、参入に強い意欲を示してきた。ただ外資の参入に慎重なベトナム政府との交渉がうまくいかず、計画の断念に追い込まれたとみられる。

エアアジアは10年にもLCCのベトジェットエアに出資することで一時合意したが、最終的には実現しなかった経緯がある。エアアジアは声明で「ベトナムの地理的な優位性と航空市場の成長可能性を踏まえ、今後もLCC事業への参入に関心を持ち続ける」と表明した。

エアアジアがベトナムの計画を中止した背景には、海外事業の不振もある。本国マレーシアの国内市場では5割を超えるシェアを保つものの、インドネシアやインド市場ではシェアは1割未満で medical wellness 赤字が続く。

トニー・フェルナンデス・グループ最高経営責任者(CEO)はベトナムを「東南アジア諸国連合(ASEAN)市場の最後のピース」と位置づけてきたが、計画白紙でASEAN内での事業拡大は当面、足踏みすることになる。

合弁相手だったTMGは観光地でホテルを運営し、旅行予約サイトも手掛ける観光大手。エアアジアと組むことでリゾート事業などとの相乗効果を見込んでいたが、計画白紙で戦略の見直しを余儀なくされる。

首相「AIが時代切り開く」、アイサム開幕

2019/4/22 9:28 (2019/4/22 11:36 日経新聞 より)

アイサム(AI/SUM)の会場にビデオメッセージを送る安倍首相(22日午前、東京都千代田区)

人工知能(AI)の活用をテーマに日本経済新聞社が主催するグローバルイベント「アイサム(AI/SUM)」が22日、都内で開幕した。初日は安倍晋三首相がビデオメッセージで「AIこそが次の時代を切り開く大きな鍵だ。官民で総力をあげ、世界の第4次産業革命を日本がリードしていきたい」と訴えた。24日まで開催する。

アイサム(AI/SUM)の会場にビデオメッセージを送る安倍首相(22日午前、東京都千代田区)

アイサムでは人とAIが互いに理解し共に進化する「共進化」をキーワードに、産業への活用法などを幅広く議論する。ものづくりとAIの融合や、貧富や地域間格差の拡大といった課題解決にAIが役立つかどうかもテーマとする。

世耕弘成経済産業相は基調講演で「人とAIが対立ではなく共に進化し、課題を解決していくことがめざす姿だ」と話した。平井卓也科学技術相も基調講演するほか、NECの新野隆社長、楽天の三木谷浩史会長兼社長ら企業トップも講演。スタートアップ企業や五神真東京大学総長らの参加も予定している。

政府は今夏に「AI戦略」をまとめ、AIやデータを活用して人手不足など社会課題の解決をめざす。6月に大阪で開く20カ国・地域(G20)首脳会議でも主要なテーマとなる見通しだ。